7章 塗装改修工事
4節 合成樹脂ペイント塗り(SOP)

18.4.1 適用範囲 この節は、木部、鉄鋼面及び亜鉛めっき鋼面で既存塗幕が油性調合ペイント、合成樹脂調合ペイント又はフタル酸樹脂エナメルの塗替え及び新規に塗る場合に適用する。
18.4.2 塗料の種類 合成樹脂ペイント塗りの塗料の種類は、特記による。特記がなければ、1種とする
18.4.3 木部合成樹脂ペイント塗り 木部合成樹脂ペイント塗りは、表7.4.1による、種別は特記による。特記がなければ新規に塗る場合はA種(多孔質広葉樹の場合は除く。)、塗替えの場合はB種とする。
18.4.4 鉄鋼面合成樹脂ペイント塗り 鉄鋼面合成樹脂ペイント塗りは、表7.4.2より、種別は特記による。特記がなければ、B種とする
18.4.5 亜鉛めっき面合成樹脂ペイント塗り 亜鉛めっき面合成樹脂ペイント塗りは、表7.4.3により、種別は特記による。特記がなければ新規に塗る場合及び鋼製建具の塗替えはA種、その他はB種とする。

表7.4.1 木部合成樹脂ペイント塗り 
工程 種別 塗料その他 塗付量
(kg/u)
A種 B種 C種 規格番号 規格名称 種類
下地調整 7.2.2による
表7.2.1によるRC種
1 下塗り JASS 18
M-304
木部下塗り用調合ペイント
(合成樹脂)
0.09
2 パテかい JIS K 5669 合成樹脂エマルションパテ 耐水形
JIS K 5591 油性系下地塗料 オイルパテ
3 研磨紙ずり 研磨紙 P120〜220
4 中塗り JIS K 5516 合成樹脂調合ペイント 0.09
5 研磨紙ずり 研磨紙 P220〜240
6 上塗り JIS K 5516 合成樹脂調合ペイント 0.08

(注) 1 合成樹脂エマルションパテは外部に用いない
2 下塗りは、塗料を素地によくなじませるように塗る。木口部分は特に丁寧に行う。
3 下塗の吸込みの著しい場合は、目止めをし、研磨紙ずりを行う。
4 JASS 18 M-304 は、日本建築学会材料規格である。


表7.4.2 鉄鋼面合成樹脂調合ペイント塗り
工程 種別 塗料その他 塗付量
(kg/u)
A種 B種 C種 規格番号 規格名称 種類
下地調整 表7.2.2によるRC種
錆止め塗料塗り 7.3.3による
1 穴埋め、パテかい JIS K 5646 カシュー樹脂下地塗料 カシュー樹脂パテ
JIS K 5591 油性系下地塗料 オイルパテ
2 研磨紙ずり
又は水研ぎ
研磨紙又は耐水研磨紙
研磨紙 P220〜240
3 中塗り(1回目) JIS K 5516 合成樹脂調合ペイント 0.09
4 研磨紙ずり
又は水研ぎ
研磨紙又は耐水研磨紙
研磨紙 P220〜240
中塗り(2回目) JIS K 5516 合成樹脂調合ペイント 0.09
研磨紙ずり
又は水研ぎ
研磨紙又は耐水研磨紙
研磨紙 P220〜240
5 上塗り JIS K 5516 合成樹脂調合ペイント 0.08

(注) 1. 新規に塗る場合は、A種またはB種とする。



表 7.4.3 亜鉛めっき鋼板面合成樹脂調合ペイント塗り
工程 種別 塗料その他 塗付量
(kg/u)
A種 B種 C種 規格番号 規格名称 種類
下地調整 表7.2.3によるRC種
錆止め塗料塗り 表7.3.4による
1 穴埋め、パテかい JIS K 5646 カシュー樹脂下地塗料 カシュー樹脂パテ
JIS K 5591 油性系下地塗料 オイルパテ
2 研磨紙ずり 研磨紙 P220〜240
3 中塗り JIS K 5516 合成樹脂調合ペイント) 0.09
4 研磨紙ずり 研磨紙 P220〜240
5 上塗り JIS K 5516 合成樹脂調合ペイント 0.08